まずは一点ごと、衣類の全体の状態をチェックします。破損しやすいボタンやホックには保護カバーを取り付け、ポケットのゴミを払います。
洗うだけでは落ちない汚れやシミがあれば「補助洗浄」に回し、キレイに・安全に洗えるよう準備します。
基本的な工程Cleaning process
キレイに仕上がるまでの工程の一部をご紹介します。
━ 確認・準備 ━Check and prepare
━ 補助洗浄 ━Preprocessing
襟や脇、ポケット回りなど汚れがちな箇所は、洗浄液を超音波振動でなじませ、汚れが落ちやすい状態にしておきます。また、場合によっては洗う前にシミ抜きしておきます。
シミや汚れは時間経過とともに落ちにくくなります。 もしシミ・汚れに気付いたら、できるだけ早めにご相談下さい。お客様ご自身で処理したものは、かえって落ちない汚れとなるケースが散見されます。━ 本洗い ━Wash
素材や色調、衣類のラベルの表示などを見て、同じ洗い方のグループに分けます。
素材によってドライクリーニングと水洗い(中温・高温)を使い分けます。それぞれの洗い方法でも、素材や染色状態などにより強弱を分けた洗い方のバリエーションがあります。
━ 乾 燥 ━Drying
ドラム(回転式)乾燥、立体成型乾燥、自然乾燥を衣類や洗い方によって使い分けています。ドラム乾燥は短時間で風合い良く乾くのでセーター、ダウンなどの厚物のほか広く一般的に使っています。
背広などの形の整った衣類を汗抜きなどのためウエットクリーニングした場合などには、シルエットがしっかり整う立体成型乾燥を採用。また、デリケートな衣類は熱を加えない自然乾燥でゆっくり乾かします。
━ シミ抜き ━Stain removal
洗う前には衣類の色と重なり見えなかった油性と水性の混じった小さな汚れやシミが、洗濯・乾燥後に初めて可視化することがあります。
浮き出た汚れに対してはシミ抜きや、必要に応じて部分漂白します。
━ プレス ━Hand finish
衣類の種類別に用意している各種プレス機械を使ったり、豊かな経験を持つベテランによる手仕上げをアイテムに合わせて使い分けています。
その素材が使われている意味、デザインの意図やニュアンスを察知し、それを表現するように丁寧なアイロンがけをしています。━ 包 装 ━Packaging
プレス時の蒸気(湿度)が完全に抜けてきちんとした形が定着したら、包装してお客様のお手元に戻るのを待ちます。
お店の保管スペースには限界もあります。 仕上がりの良さを活かすためにも、どうぞお早めにお引取りください。